任海鎌倉遺跡
とうみかまくらいせき
[現在地名]富山市任海 鎌倉割
神通川と熊野川に挟まれた神通川右岸の扇状地上に立地する。標高は約三七メートル。遺跡の南東七〇〇メートルには神通川の形成した段丘の一つである大沢野段丘がある。平成元年(一九八九)に発掘調査が行われ、平安時代と中世を中心とする集落跡と判明。平安時代では方形の穴など若干の遺構が認められたが、建物跡は未確認である。須恵器や土師器は相当量出土しているが、奈良時代のものは少なく、九世紀末から一〇世紀初頭のものが多い。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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