企業保険(読み)きぎょうほけん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「企業保険」の意味・わかりやすい解説

企業保険
きぎょうほけん

保険の分類の一つ。保険契約者,すなわち保険料負担者の性格を基準にして分類した場合の概念で,家計保険と対置される。企業保険は企業が経営活動を遂行していく過程において遭遇する各種の人的,物的危険に対処するためのもので,保険料は概して企業利潤から支払われる。具体的な保険の種類についていえば海上保険はその代表的なもので,ほかに生産施設,建物,商品,原材料,輸送手段などに関する火災保険盗難保険運送保険など損害保険 (物保険) の分野を中心に発展してきた。今日では経営者または従業員を対象にした生命保険 (人保険) ,特に団体生命保険や企業年金,傷害保険賠償責任保険の分野においても企業保険の著しい普及をみている。

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