朝日日本歴史人物事典 「伊丹康勝」の解説
伊丹康勝
生年:天正3(1575)
江戸初期の勘定頭。喜之助と称す。天正14(1586)年より徳川秀忠に近侍し,納戸頭。会計を担当し,大坂の陣には諸軍の兵糧運送を担当。寛永1(1624)年2月,家光に付属され,播磨守に叙任。同5年加増され9000石。同10年2月3日甲府城を預けられ,3000石加増。勘定頭として幕府財政,会計を担当し,佐渡金山を預けられ,関東および諸国代官らの訴訟も処理した。また,改易大名の城受取などを何度も務めた。一時,知行割り付けの不備や商人への貸し金のことで家光から閉門に処せられている。妻は興津内記の娘。<参考文献>藤井譲治『江戸幕府老中制形成過程の研究』
(山本博文)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報