伊予豆比古命神社(読み)いよつひこのみことじんじや

日本歴史地名大系 「伊予豆比古命神社」の解説

伊予豆比古命神社
いよつひこのみことじんじや

[現在地名]松山市居相町

境内は低い自然の丘をなし、これを船山ふなやまとも椿つばきの森ともよぶ。祭神は伊予豆比古命・伊予主命・伊予豆比売命・愛日売命という。旧県社。

式内社で、主祭神の伊予豆比古命は特定のものをさしたのではなく、伊予を統治する神の意であろう。この神を伊予御村別の祖である武国凝別命とか、伊予国造の先祖である速後上命とか、久米国造の先祖伊予主命であるとする諸説がある。

「続日本紀」の天平神護二年(七六六)四月の条に「久米郡伊予神授従五位下、充神戸二烟」とあり、「三代実録」の貞観四年(八六二)九月の条に「授伊予国従五位上伊予村神従四位下」、同八年閏三月七日の条に「伊予国伊予村神授正四位下」、同一二年八月の条に「授伊予国正四位下伊予村神正四位上」とあるのはこの神社であろうとする説がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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