伊佐美村(読み)いさみむら

日本歴史地名大系 「伊佐美村」の解説

伊佐美村
いさみむら

[現在地名]高富町伊佐美

鳥羽とば川と椎倉しぐら川に挟まれた丘陵地。東は椎倉村、鳥羽川を隔てて西は赤尾あかお村。中世伊佐見いさみ郷として推移。関ヶ原の戦後幕府領となる。慶長郷帳に高一千八石余とある。正保郷帳では田方九三〇石余・畑方七八石余。三輪村庄屋万覚書帳(後藤文書)によれば、江戸時代初期に武儀むぎ郡内一九ヵ村の幕府蔵入地を預かっていた山田長右衛門が、当村に陣屋を置いていたとあるが、この頃は栗原盛清預で、やや疑わしい。文化一二年(一八一五)の村明細帳によれば田六五町余・畑九町一反余、家数一三五(うち寺六・高持一二七・水呑二)・人数五四二。家格により婚礼乗物に制限があったことは他村と変りなく、明和九年(一七七二)の頭分争いの記録が残る(「婚礼出入に付願書並に済口証文」加藤文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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