日本歴史地名大系 「伊保島」の解説 伊保島いほじま 沖縄県:沖縄島南部糸満市潮平村伊保島潮平(しおひら)の西約一・三キロのイノー(礁池)にあった島。面積〇・四六平方キロ、最高点五・四メートルの低島(砂洲島)。凸部を西に向け、北西から南東へ弧を描いて延びる細長い島で、長さ約七五〇メートル、最大幅(北側)約一五〇メートルであった。全島が第四紀完新世の海浜砂の沖積層で構成され、北部に海岸砂丘が存在した。地元ではシルシナー(白い砂)・イーユーとよぶ。地名はイース(砂が堆積する所)に由来するといわれ、類似する地名に佐敷(さしき)町仲伊保(なけーふ)や鹿児島県名瀬(なぜ)市小宿(こしゆく)の伊府、久米島町のイーフビーチなどがあった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報