伊勢参(読み)いせまいり

精選版 日本国語大辞典 「伊勢参」の意味・読み・例文・類語

いせ‐まいり‥まゐり【伊勢参】

  1. 〘 名詞 〙いせさんぐう(伊勢参宮)季語・春 》
    1. [初出の実例]「うつくしき坊主、いせ参りする」(出典:咄本・学習院本昨日は今日の物語(1614‐24頃))
    2. 「春めくや人さまざまの伊勢まいり〈荷兮〉」(出典:俳諧・春の日(1686))

伊勢参の語誌

( 1 )伊勢神宮は本来皇室祖先神を祭る神社で、一般の奉幣は禁じられていたが、中世以降貴族のみでなく庶民も参詣するようになった。
( 2 )江戸時代には、民衆の間に一生に一度は伊勢参りをするものだという通念が生まれ、特に、六〇年ごとのお陰年を期した「お陰参り」には大挙して参詣し、また親や主人の許しを受けずに青年や使用人が参詣できる「抜け参り」も流行した。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む