伊南川(読み)いながわ

日本歴史地名大系 「伊南川」の解説

伊南川
いながわ

檜枝岐ひのえまた村の尾瀬岳おぜだけ地先を源流とし、伊南村・南郷なんごう村を経て、只見ただみ町で只見川に合流する。延長八〇キロ余。一級河川。一般には檜枝岐川と舘岩たていわ川との合流点内川うちかわ(旧称落合)から只見川に合流するまでを伊南川と称する。上流は狭い峡谷を形成するが、浜野はまのから下流は幅五〇〇―一〇〇〇メートルほどの谷底平野が広がる。只見町と伊南村・南郷村集落はこの谷沿いに集中する。檜枝岐川と舘岩川沿いを国道三五二号が通り、内川からは同四〇一号となり、さらに南郷山口やまぐちで同二八九号に合する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「伊南川」の意味・わかりやすい解説

伊南川
いながわ

福島県南西部阿賀川(あががわ)水系只見川(ただみがわ)の一支流。延長80.2キロメートル、流域面積1046.5平方キロメートル。南会津町の西部を貫流する。上流域は南会津町の旧舘岩(たていわ)村地域を集水域とする舘岩川と、檜枝岐(ひのえまた)村の大部分を流域に収める檜枝岐川とに分かれ、これら2本の流れが南会津町内川(うちかわ)付近で合流して伊南川となる。只見川との合流点まで、幅1キロメートル前後の谷底平野が広がり、南会津町の古町(ふるまち)、界(さかい)などの集落や耕地が集中する。近年アユやヤマメ釣りで知られる。

[中村嘉男]

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