伊奈郷(読み)いなごう

日本歴史地名大系 「伊奈郷」の解説

伊奈郷
いなごう

「和名抄」にみえる郷名。同書の高山寺本をはじめ諸本ともに下県郡のうちとするが、これは上県郡の誤り。諸本とも伊奈と記し、訓を欠くが、中世に「いなのこほり」とみえるので(貞和五年二月二七日「宗宗香書状」伊奈郡判物写)、古代にもイナであろう。また郷名は対馬のほかの諸郷と同じく郡名として継承されて近世に及び、元禄一二年(一六九九)の郡郷改正で再び郷名に復した。その郷域は遺称地の伊奈を含む現上県町南部に比定した説(日本地理志料)が支持される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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