日本歴史地名大系 「伊尾木八幡宮」の解説 伊尾木八幡宮いおきはちまんぐう 高知県:安芸市井尾喜村伊尾木八幡宮[現在地名]安芸市伊尾木集落のほぼ中央、旧街道北側に参道があり、土佐湾を見渡す標高五〇メートルほどの丘の上に鎮座。祭神は応神天皇。明治初年までは六社(ろくしや)八幡宮と称した。旧郷社。南北朝時代有井(ありい)庄を支配したという有井又三郎が、城の鎮守として勧請したと伝えるが明らかでない。天正三年(一五七五)一二月二八日付の棟札に安芸城主香宗我部親泰の社殿寄進とあり、同一七年の井尾喜村地検帳には四反余の社領が記され、同帳に旧八幡領とされる田畑を入れると一町ほどの神田をもつ大社であったことがわかる。江戸時代を通じて井尾喜(いおき)・川北(かわきた)両村の氏神とされていたが、明治六年(一八七三)川北村氏子が分離した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by