伊敷浜(読み)いしきばま

日本歴史地名大系 「伊敷浜」の解説

伊敷浜
いしきばま

[現在地名]知念村久高

久高くだか島の東海岸にある砂浜。集落からの直線距離は約五〇〇メートル。砂浜の長さは約三二〇メートル。砂浜の背後には標高三―四メートルの離水礁が広がり、さらにその背後に標高五―八メートルの海岸砂丘が発達している。離水礁にはウコンイソマツ、ミズガンピの群落が、砂丘にはモンパノキアダンの群落がよく発達し、一帯の海岸植物群落は県指定天然記念物。「琉球国由来記」には「伊敷泊 弐御前 一御前 ギライ大主 一御前 カナイ真司」とあり、「東方へ御拝被遊也」と割注があるので、国王が久高島に行幸したとき、当地で東方(ニライカナイ)礼拝が行われたものと推測される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android