日本歴史地名大系 「伊月村」の解説 伊月村いつきむら 徳島県:阿波郡市場町伊月村[現在地名]市場町伊月大野島(おおのじま)村の東に位置し、南部を吉野川(支流の善入寺川)が東流、東部では九頭宇谷(くずうだに)川が南流する。北を撫養(むや)街道が通り、一里松がみられる(天明三年「阿波郡絵図」大塚家蔵)。「延喜式」神名帳に記す阿波郡二座の一つ「事代主神社」の鎮座地とする説があり、「阿府志」によれば地内に鎮座する事代(ことしろ)大明神が俗号であるという。伊月の地名は同社を斎き祀ったことに由来するという所伝がある。大桑(おおぐわ)ノ北(きた)の薬師庵跡に暦応二年(一三三九)銘の板碑があったほか(現在は共同墓地に移転)、応永年間(一三九四―一四二八)の逆修板碑がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by