伊東紅雲(読み)イトウ コウウン

20世紀日本人名事典 「伊東紅雲」の解説

伊東 紅雲
イトウ コウウン

明治〜昭和期の日本画家



生年
明治13(1880)年7月13日

没年
昭和14(1939)年4月2日

出生地
東京

本名
伊東 常辰

経歴
明治27年邨田丹陵に入門土佐派を学ぶ。40年第1回文展入選、以後文展で44年、大正元年ともに褒状を受け、4年には3等賞に。その後文展、帝展出品を続け、昭和2年帝展委員となる。12年第1回新文展に「献甲」を無鑑査出品。故実に通じ、歴史画を多く描いた。この間安田靫彦、今村紫紅らの紅児会や、小堀鞆音の革丙会に参加し、晩年には朱弦会の活動にも加わった。また3年明治神宮聖徳記念画館壁画「御元服図」を制作した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「伊東紅雲」の解説

伊東紅雲 いとう-こううん

1880-1939 明治-昭和時代前期の日本画家。
明治13年7月13日生まれ。邨田丹陵(むらた-たんりよう)に師事。明治40年第1回文展に「防矢」が入選,その後も文展,帝展で活躍。昭和2年帝展委員。歴史画を中心に制作した。昭和14年4月2日死去。60歳。東京出身。本名は常辰。作品に「御元服図」「戦火の後」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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