伊藤洋平(読み)イトウ ヨウヘイ

20世紀日本人名事典 「伊藤洋平」の解説

伊藤 洋平
イトウ ヨウヘイ

昭和期の医学者,登山家 京都大学医学部教授。



生年
大正12(1923)年2月5日

没年
昭和60(1985)年7月26日

出生地
三重県鈴鹿市

出身地
米国

学歴〔年〕
京都帝国大学医学部医学科〔昭和22年〕卒,京都大学大学院医学研究科微生物学専攻博士課程修了

学位〔年〕
医学博士

主な受賞名〔年〕
野口英世記念医学賞(第7回)〔昭和38年〕,中日文化賞〔昭和48年〕,米国がん特別計画功労賞〔昭和52年〕

経歴
京大ウイルス研究所助手、昭和37年奈良学芸大教授、48年京大医学部教授を経て、56年12月京大医学部長。微生物学、特に腫瘍ウイルス学の権威で、国際比較白血病学会会長。野口英世記念医学賞、米国がん特別功労賞など受賞。登山家としても知られ、京大山岳部OBで戦時中、穂高岳の屏風岩正面ルートを開拓、28年にはヒマラヤアンナプルナ遠征、31年には第一次南極観測隊員にもなった。また22年には山岳雑誌「岳人」を創刊した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「伊藤洋平」の解説

伊藤洋平 いとう-ようへい

1923-1985 昭和時代後期の医学者,登山家。
大正12年2月5日生まれ。昭和37年奈良学芸大教授,48年京大教授となる。腫瘍ウイルスの研究で知られる。登山家としても著名。穂高岳屏風(びょうぶ)岩に新ルートを開拓し,28年アンナプルナ遠征,31年第1次南極観測隊員をつとめた。22年山岳雑誌「岳人」を創刊。昭和60年7月26日死去。62歳。三重県出身。京都帝大卒。著作に「岩登り」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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