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穂高岳 ほたかだけ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

穂高岳
ほたかだけ

長野・岐阜県境,飛騨山脈 (北アルプス) の中央部にある山。最高峰奥穂高岳 (3190m) 。ほかに北穂高岳 (3106m) ,前穂高岳 (3090m) ,西穂高岳 (2909m) ,涸沢岳 (3110m) などの諸峰があり,これらを総称して穂高岳と呼ぶ。飛騨山脈中でも最高峰である。山体は角閃ひん岩,閃雲花崗岩などから成り,全体に壮年期の険峻な山容を示す。奥穂高岳から涸沢岳を経て槍ヶ岳に向うコースは飛騨山脈の代表的な縦走路で,北穂高岳の北方には大キレットがある。奥穂高,北穂高,前穂高に囲まれた涸沢は典型的なカールで,夏は登山根拠地となる。南麓の上高地は高原観光保養地として知られる。中部山岳国立公園に属する。

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デジタル大辞泉の解説

ほたか‐だけ【穂高岳】

長野・岐阜県境にある高山群。飛騨山脈の最高峰、奥穂高岳3190メートルをはじめ、北穂高岳3100メートル、涸沢(からさわ)岳3103メートル、前穂高岳3090メートル、西穂高岳2909メートルが連なる。

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百科事典マイペディアの解説

穂高岳【ほたかだけ】

長野・岐阜県境をなす飛騨山脈の南部にある山群。江戸時代の正保国絵図では保高岳とみえる。奥穂高岳(最高峰,3190m)と,その北の涸沢(からさわ)岳(3110m),北穂高岳(3106m),南東の前穂高岳(3090m),南西の西穂高岳(2909m)をいう。
→関連項目ジャンダルム日本百名山飛騨山脈松本[市]

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世界大百科事典 第2版の解説

ほたかだけ【穂高岳】

長野・岐阜県境にあり,飛驒山脈の主峰をなす山。H字形の平面形をもつ連峰群で,西側の南北方向に伸びる尾根主脈であり,最高峰の奥穂高岳(3190m)はこの主脈から東へ尾根が分岐する地点にある。奥穂高岳から北へは,穂高岳山荘のある白出(しらだし)の鞍部を経て涸沢(からさわ)岳(唐沢岳。3110m),北穂高岳(3106m)と続き,大キレットの鞍部を隔てて槍ヶ岳連峰の南岳に至る。また南へは,ジャンダルム,ロバの耳などの岩峰が続き,高度を減じながら西穂高岳(2909m),西穂山荘を経て焼岳に達する。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔長野県(岐阜県)〕穂高岳(ほたかだけ)


長野・岐阜県境、飛騨(ひだ)山脈(北アルプス)の南部にある雄峰。最高峰の奥穂高岳(標高3190m)を中心に涸沢(からさわ)岳・北穂高岳・前穂高岳・明神(みょうじん)岳・西穂高岳などの岩峰の総称。中部山岳(ちゅうぶさんがく)国立公園の代表的景勝地。深田久弥(ふかだきゅうや)「日本百名山」の一つ。山体の浸食が進み、氷食によるカール(圏谷(けんこく))も見られる。とくに涸沢カールは日本最大規模。日本の近代登山発祥地。南麓(なんろく)の上高地(かみこうち)は多くの観光客でにぎわう。西麓の新穂高温泉から西穂高岳中腹までロープウエーが結ぶ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

穂高岳
ほたかだけ

長野・岐阜県境にあり、北アルプス南部の中心をなす山。穂高連峰ともいう。北アルプス最高峰の奥穂高岳(3190メートル)を中心に南北に連なる北穂高岳(3106メートル)、涸沢(からさわ)岳(3110メートル)、奥穂高岳、前穂高岳(3090メートル)、西穂高岳(2909メートル)の総称。『延喜式(えんぎしき)』(927成立)に記載の穂高神社は松本盆地の安曇野(あづみの)市にあるが、西方に北アルプスの山々を望む位置にあり、おそらく古代は北アルプス全体を穂高とよんだものと考えられる。奥穂高岳の東側には、北穂高、前穂高に囲まれた氷食地形の涸沢カールがあり、穂高岳登山の基地として夏はカラフルなテント村が現出する。涸沢から奥穂高、北穂高を経て北方の槍ヶ岳(やりがたけ)(3180メートル)への縦走路は北アルプスの代表的なコースで、途中に大キレットの難所がある。また、北穂高岳の西側の滝谷(たきたに)は垂直に近い岩壁をなし、ロッククライミングで知られる。井上靖(やすし)の小説『氷壁』は、実際に前穂高岳で起きた遭難事故から着想を得て書かれた。穂高岳への初登山は1880年(明治13)にイギリス人の技師ガウランドWilliam Gouland(1842―1922)によるもので、日本人としては1905年(明治38)に鵜殿(うどの)正雄が前穂高の登頂に成功。その後1970年代後半までには、より困難なルートすら冬期登攀がほとんど完了し、人気の高い山域であったことが分かる。岐阜県側の新穂高温泉から西穂高岳中腹の千石平(せんごくだいら)(2156メートル)へはロープウェーが通じ、ここから西穂山頂へは約4時間で達することができる。[小林寛義]

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