日本歴史地名大系 「伊賀山」の解説 伊賀山いがやま 愛媛県:今治市大浜村伊賀山湊(みなと)の裏山を伊賀山、あるいは湊山という。標高六〇―八〇メートルの南北に長い丘陵で、山頂には県下最大の相の谷(あいのたに)古墳と二号墳の二つの前方後円墳があり、ほかに十数基の方形墓・円墳がある。興国三年(一三四二)世田山(せたやま)城(現東予市)落城の時、背後の笠松(かさまつ)山城(現越智郡)を守っていた篠塚伊賀守は、城中を脱出してこの地より沖の島に渡ったという。口碑では、伊賀守は沖の島で病にかかり、養生のため当地に帰って没し、篠塚明神として霊を祀られたという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by