伊香立生津村(読み)いかだちなまづむら

日本歴史地名大系 「伊香立生津村」の解説

伊香立生津村
いかだちなまづむら

[現在地名]大津市伊香立生津町

伊香立向在地いかだちむかいざいじ村の西にある。中世伊香立庄に属し、近世は伊香立五村の一。元禄郷帳に村名がみえ、高六一三石余。天明村高帳によれば旗本滝川領五五八石余で、ほか四石余は新知恩しんちおん院領。浄土宗昌峰しようほう院は天文三年(一五三四)開山と伝え、毎年一二月に仏名会を行う。「輿地志略」に林宗林坊が居城した城山があるというが未詳。当村には文政一一年(一八二八)の「六地蔵」を最古とする狂言台本が伝存している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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