会者定離(読み)エシャジョウリ

デジタル大辞泉 「会者定離」の意味・読み・例文・類語

えしゃ‐じょうり〔ヱシヤヂヤウリ〕【会者定離】

仏語。会う者は必ず離れる運命にあるということ。人生の無常をいう語。

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精選版 日本国語大辞典 「会者定離」の意味・読み・例文・類語

えしゃ‐じょうりヱシャヂャウリ【会者定離】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。会うものはかならず別れる運命にあるということ。この世がはかなく無常なものであることのたとえ。「遺教経」の「世皆無常、会必有離」などから出たことば。
    1. [初出の実例]「生者必滅、会者定離はうき世の習にて候也」(出典:平家物語(13C前)一〇)

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四字熟語を知る辞典 「会者定離」の解説

会者定離

会うものはかならず別れる運命にあるということ。この世がはかなく無常なものであることのたとえ。

[使用例] 会者定離という言葉が不思議に胸にひびいて、このままでは去りかねた[石川達三*風にそよぐ葦|1949~51]

[解説] 「定」はさだまる、きっとそうである、の意味。「ゆいきょうぎょう」の「世皆常無し、会えば必ず離る有り」などから出たことば。

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