( 1 )「北本涅槃経‐二」などに由来すると思われるが、表白文、講式を介して定着したものか。中世軍記物以降、「会者定離」と対句的に用いられることが多い。
( 2 )意味の近い「盛者必衰」の語は「仁王経」などの仏典に見られるが、日本では「生者必滅」と混同して用いられることも多い。
生命あるものはかならず死滅するときがくるという、現象世界の無常なることを意味する。『大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)』寿命品(じゅみょうぼん)の「一切諸世間(いっさいしょせけん)、生者皆帰死(しょうじゃかいきし)、寿命雖無量(じゅみょうすいむりょう)、要必当有尽(ようひつうじん)」(いかなる世にあっても、生あるものはかならず死滅する。寿命は本来は無量であるが、現象世界ではかならず尽きることがある)に由来する。『平家物語』巻10には「生者必滅会者定離(えしゃじょうり)はうき世の習にて候なり」とあり、「会者定離」(会うものはきっと離れる定めにある)と対句的に用いられる。謡曲『熊野(ゆや)』にもみられ、仏教の無常観の日本的受容を示す語である。
[石川力山]
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