伽羅の油(読み)キャラノアブラ

デジタル大辞泉 「伽羅の油」の意味・読み・例文・類語

きゃら‐の‐あぶら【×伽羅の油】

江戸前期、京都室町の髭の久吉が売り始めたびん付け油の一種

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「伽羅の油」の意味・読み・例文・類語

きゃら【伽羅】 の 油(あぶら)

(びん)付け油の一種。胡麻油生蝋(きろう)丁子(ちょうじ)を加えて練ったもの。近世初期に京都室町の髭(ひげ)の久吉が売り始めた。
※俳諧・玉海集(1656)一「薫れるは伽羅の油かはなの露〈良俊〉」
浮世草子世間娘容気(1717)一「いにしへは女の伽羅(キャラ)の油をつくるといふは、遊女の外稀なる事成しを」

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