佃節(読み)ツクダブシ

デジタル大辞泉 「佃節」の意味・読み・例文・類語

つくだ‐ぶし【×佃節】

江戸中期以降、隅田川を往来した遊船の中で芸者などが弾いた三味線の手。また、それに伴う唄。
歌舞伎下座音楽の一。1を取り入れた下座唄で、隅田川深川などの舟遊びの場面に用いる。佃の合方あいかた

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精選版 日本国語大辞典 「佃節」の意味・読み・例文・類語

つくだ‐ぶし【佃節】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸時代、隅田川の船遊びなどで、芸者の間に流行した小唄。つくだ。
    1. [初出の実例]「送り船嶋の横手を佃ふし」(出典:雑俳・柳多留‐一三五(1834))
  3. 歌舞伎の下座音楽の一つ。を採り入れたにぎやかな調子で、隅田川付近の場面や、その他の川や河岸の場面にも用いる。つくだ。佃の合方
    1. [初出の実例]「そのうち始終佃(ツクダ)ぶし」(出典:歌舞伎・心謎解色糸(1810)四幕)

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