住友泉屋銅吹所跡(読み)すみともいずみやどうふきしよあと

日本歴史地名大系 「住友泉屋銅吹所跡」の解説

住友泉屋銅吹所跡
すみともいずみやどうふきしよあと

[現在地名]南区島之内一丁目

江戸時代の長堀茂左衛門ながほりもざえもん町東端にあった泉屋住友家の銅吹所。住友家の祖蘇我理右衛門は京都の有力な吹屋(銅精錬業者)であったが、元和九年(一六二三)または翌年大坂内淡路うちあわじ(現東区)に進出し、吹所(精錬所)を設けた。寛永七年(一六三〇)に淡路町一丁目(現同上)に銅屋の店を開き、本拠を京都から移す。さらに同一三年和泉屋理兵衛が「長堀南側壱町目東南表弐拾五間半」を購入し(同年「沽券状」住友修史室蔵)、吹所を設けた。この吹所は明治初年まで続いたが、元禄(一六八八―一七〇四)以降は当地が住友の本拠となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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