20世紀日本人名事典 「佐久間澄」の解説
佐久間 澄
サクマ キヨシ
昭和期の物理学者,平和運動家 広島大学名誉教授;元・日本原水協代表。
- 生年
- 明治43(1910)年10月2日
- 没年
- 平成3(1991)年9月28日
- 出生地
- 北海道根室市
- 学歴〔年〕
- 広島文理科大学物理学科〔昭和10年〕卒
- 学位〔年〕
- 理学博士〔昭和22年〕
- 経歴
- 昭和16年広島文理科大学助教授。20年8月6日、爆心から1.5キロの大学構内で原爆被爆。23年広島大学理学部教授。26年10月広島平和問題懇談会を結成、27年8月原水爆禁止市民大会を開催。28年2月「広島子供を守る会」の結成に協力、同年「平和と学問を守る大学人の会」を組織、事務局長。ビキニ事件を契機に29年5月、原水爆禁止広島市民大会を開き、8月には県民大会を開催、以後の世界大会などへ向けて中心的役割を果たした。31年11月広島原爆障害研究会を組織。39〜49年日本原水協代表理事、その後代表委員。49年には国連要請により日本原水協代表として訪米、核兵器禁止を訴えた。「原爆投下の反論理と反倫理」(報告書)のほか共著「原水爆被害白書」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報