20世紀日本人名事典 「佐和隆研」の解説
佐和 隆研
サワ リュウケン
昭和期の美術史家,僧侶(真言宗醍醐派) 醍醐寺霊宝館館長;元・京都市立芸術大学学長;元・瑳峨美術短期大学学長;権大僧上。
- 生年
- 明治44(1911)年3月9日
- 没年
- 昭和58(1983)年1月5日
- 出生地
- 広島県佐伯郡廿日市町(廿日市市)
- 学歴〔年〕
- 京都帝国大学文学部哲学科美学美術史専攻〔昭和10年〕卒
- 学位〔年〕
- 文学博士(京都大学)〔昭和37年〕
- 主な受賞名〔年〕
- 毎日出版文化賞(第19回)〔昭和40年〕「仏像―心とかたち」,密教学芸賞(第7回)〔昭和42年〕
- 経歴
- 大正12年得度。京都帝大卒業後、昭和12年高野山大学講師、15年助教授、17年教授を経て、24年京都市立美術専門学校(現・京都市立芸術大学)教授、44年美術学部長、46年学長。49年嵯峨美術短期大学学長。醍醐寺霊宝館館長、醍醐寺文化財研究所長、密教図像学会会長などを歴任。日本の仏教、とくに密教美術研究では第一人者。インドネシア、インド、アフガニスタンなど仏教美術の伝わったコース、源流地を訪ねて歩いた。著書に「密教美術論」「日本の密教美術」「高野山」「空海の軌跡」「仏像―祈りの美」「秘宝 醍醐寺」「日本の仏教美術」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報