日本歴史地名大系 「佐志郷」の解説
佐志郷
さしごう
現宮之城町東部、西流する
〔中世〕
寛正五年(一四六四)の平徳重覚書(町田氏正統系譜)によれば、享徳元年(一四五二)に島津氏により答
答院記)。明応四年(一四九五)九月一八日には渋谷重慶から「佐志村田原門之内」「
答院松尾寺住持興弁寄進地記文(同書)に「広瀬借屋瀬」とみえるから、中世の佐志村あるいは佐志名は
答院氏の行重により永仁五年(一二九七)当地の松尾山上に天台宗寺院として建立されて松尾寺と称し、応永五年(一三九八)下の台地に移されて興全寺と改められたという(三国名勝図会)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報