佐紀陵山古墳(読み)さきみささぎやまこふん

国指定史跡ガイド 「佐紀陵山古墳」の解説

さきみささぎやまこふん【佐紀陵山古墳】


奈良県奈良市山陵町にある古墳佐紀石塚山古墳と隣接し、宮内庁によって垂仁(すいにん)天皇皇后、日葉酢媛命(ひばすひめのみこと)陵に治定(じじょう)されている。墳丘長約206m、後円部径約130m、高さ約18m、前方部幅約89m、高さ約12mの前方後円墳。墳丘は3段築成で、周囲には3つに区切られた水位の異なる周濠がめぐっている。葺石(ふきいし)や埴輪(はにわ)が確認されており、築造は4世紀後半から5世紀前半とされている。2009年(平成21)には考古学研究者が初めて立ち入り調査を行った。近畿日本鉄道京都線平城駅から徒歩約5分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報