朝日日本歴史人物事典 「佐藤正」の解説
佐藤正
生年:嘉永2.6.1(1849.7.20)
明治期の陸軍軍人。広島藩士佐藤源右衛門の4男。明治5(1872)年東京鎮台歩兵第9番大隊付,陸軍少尉。9年大尉に進み萩の乱の鎮圧に出動。第24連隊長の際,行軍中に福岡中学の生徒が同連隊に対して投石する事件が起こり,軍旗不敬として同校長,県知事に談判し,謝罪させた。27年日清戦争では連隊長として元山支隊を率い平壌攻撃戦に活躍。訓練の厳しさと統率力で知られ,28年日清戦争で左脚膝部の銃創(1カ月後切断)を負いながら陣頭指揮した。28年少将に進み戦功により功四級金鵄勲章を,29年皇后から義足の恩賜を受けた。<参考文献>佐藤清勝『佐藤正伝』
(影山好一郎)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報