佐藤甫(読み)サトウ ハジメ

20世紀日本人名事典 「佐藤甫」の解説

佐藤 甫
サトウ ハジメ

明治〜昭和期の諜報活動家 青島特務機関



生年
明治20(1887)年

没年
昭和4(1929)年3月29日

出生地
熊本県益城郡杉合村

経歴
年少の頃、熊本・済々黌に学ぶ。明治36年の日露戦争直前、シベリアに渡り中国・ロシア情勢を探る。開戦に際してロシア官憲により中央アジアに追放され、欧州経由で帰国した。42年参謀本部の命を受けて嘉悦敏大佐と共に雲南貴州四川各省を踏査し、大正元年大連の福昌公司に入り勤務の余暇に満蒙事情を研究した。のち青島特務機関で通訳と諜報活動に当たる。昭和4年3月青島で没した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐藤甫」の解説

佐藤甫 さとう-はじめ

1887-1929 明治-昭和時代前期の諜報活動家。
明治20年生まれ。日露戦争直前,シベリアにわたり,中国,ロシアの情勢をさぐる。開戦に際してロシア官憲により中央アジアに追放され,ヨーロッパ経由で帰国。大正元年大連の福昌公司にはいり,のち青島(チンタオ)特務機関で活動。昭和4年3月29日青島で死去。43歳。熊本県出身。号は回山。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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