使い崩す(読み)つかいくずす

精選版 日本国語大辞典 「使い崩す」の意味・読み・例文・類語

つかい‐くず・すつかひくづす【使崩・遣崩】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. まとまってあった財産などをむやみにつかってなくす。乱費して財産を散々にする。
    1. [初出の実例]「タカラヲ tçucaicuzzusu(ツカイクヅス)」(出典日葡辞書(1603‐04))
    2. 「親の蓄へ置きたる物ども惜しげもなくつかひくづし」(出典:仮名草子・浮世物語(1665頃)一)
  3. 使用して、もと形状をこわす。また、ことばを本来とは別の意味やまちがった意味で使う。
    1. [初出の実例]「インディヴィといふのは〈略〉使ひ崩されて、ほんの『自分本位』とか、『独占』とか、『薄情』とかいふ風な場合にまでも当て嵌る」(出典:今年竹(1919‐27)〈里見弴〉焼土)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android