焼土(読み)ショウド

  • しょうど セウ‥
  • しょうど〔セウ〕
  • やきつち
  • やけつち

大辞林 第三版の解説

土の中の成分の有効化や殺菌などのために、土を焼くこと。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

植物を栽培する場合、その用が保有する病害虫からの被害を予防するために用いる土壌消毒の一手法であり、また火力で加熱した用土をさす。とくに野菜苗、花苗、特殊作物の苗立枯病、ネマトーダなどに侵されやすいものを播種(はしゅ)あるいは移植するときの用土に欠くことのできない消毒作業である。病害虫駆除以外に雑草種子の死滅効果もある。
 焼土は次のようにしてつくる。かまどの上にドラム缶を二つ割りにしたものをのせ、あらかじめ肥料、腐葉土などで調合した用土(床土、培養土)を半分ほどそこに入れて、下から加熱する。熱が強くなると用土中の有機物(腐葉土など)が灰化するので、散水し、多くの水蒸気を出しながら攪拌(かくはん)し、熱が平均して回るようにする。加熱温度が80℃以上になったらぬれ莚(むしろ)などで覆って、弱火で30分以上保温すると、病害虫、雑草の種子などが死滅した用土となる。
 そのほか、土壌消毒の方法には、薬品を用いてのガス燻蒸(くんじょう)消毒や、蒸気を用いた蒸気消毒などがある。[堀 保男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 土壌中の有効成分の増加、有害物の不活性化、有害微生物の死滅などを目的として土壌を焼くこと。一般には、円錐状に土を積み、雑木や藁を燃料とし、摂氏七〇~一四〇度で焼く。主に苗床の覆土用。
〘名〙
① 焼いた土。
② 肥料とするため、木ぎれ、枯草などを埴土(しょくど)とともに焼いたもの。
〘名〙 焼けた土。火を受けた土。火山の噴火などで流出した土。また、焼いた土。珪藻土などを焼いたものは漆の下地に用いる。
※延喜式(927)一七「御斗帳一具。〈〉合漆料焼土一斗四升」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

児童相談所

子供の福祉に関する相談に応じ,援助などを行なう行政機関。児相と略称される。児童福祉法に基づき,都道府県と政令指定都市に設置が義務づけられている。運営は厚生労働省の局長通知,児童相談所運営指針にそって行...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

焼土の関連情報