使手・遣手(読み)つかいて

精選版 日本国語大辞典 「使手・遣手」の意味・読み・例文・類語

つかい‐て つかひ‥【使手・遣手】

〘名〙
① その物を使う人。つかいぬし。
※落語・樟脳玉(1890)〈二代目古今亭今輔〉「然(さう)かと思ふと、オッコチだのと、之も使ひ用(テ)に寄ります。『金ちゃん、何処(どちら)へ』『浅草へ』『オッコチだねへ』何(ど)うも色気が有ります」
② 使い方の上手な人。使用に熟練した人。その物を巧みに使う人。達人
※仮名草子・祇園物語(1644頃)上「他国より上手のつかひて来りて其師にかち候へば」
歌舞伎小袖曾我薊色縫十六夜清心)(1859)三立「武太夫が推挙召されし八重垣流の遣い手」
金銭をむやみに使う人。金づかいのあらい人。
浮世草子・色里三所世帯(1688)上「今此世界につかひ手のきれめな時分に、ばっとしてわけよく出れば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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