促す(読み)ウナガス

デジタル大辞泉 「促す」の意味・読み・例文・類語

うなが・す【促す】

[動サ五(四)]
物事を早くするようにせきたてる。また、ある行為をするように仕向ける。催促する。「―・されてようやく席を立つ」「注意を―・す」
物事の進行をすみやかにさせる。促進する。「新陳代謝を―・す」「町の発展を―・す」
[可能]うながせる
[類語]推進促進

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「促す」の意味・読み・例文・類語

うなが・す【促】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙 指示してそうするようにしむける。
  2. (イ) 人や物をせきたてる。催促する。急がす。
    1. [初出の実例]「是(ここ)に百姓領(ウナガサ)れずして、老を扶(たす)け幼を携(たづさ)へて」(出典日本書紀(720)仁徳一〇年一〇月(前田本訓))
    2. 「供の人は、『日も暮れぬべし』とて、『御車うながしてむ』といふに」(出典:大和物語(947‐957頃)一四八)
  3. (ロ) するように勧める。促進する。
    1. [初出の実例]「今日も全躰つれがあって品川ゑ促(ウナガス)積りさ」(出典:洒落本・大通契語(1800))
    2. 「最後に御注意を促したいのは」(出典:侏儒の言葉(1923‐27)〈芥川龍之介〉批評学)

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