保光たたら
やすみつたたら
東城町市街から北へ四キロほど、粟田川支流の保光川右岸にあり、周辺を急峻な丘陵に挟まれた谷に南面した、標高約四六五メートルの丘陵裾部に位置している。
遺跡は丘陵斜面に東西・南北約一六メートルの平坦面を造成し、そこに製鉄を行う高殿があり、西側一段下には精錬作業を行う大鍛冶場が付設していた。高殿では砂鉄置場の小鉄町、炭置場の炭町、鞴を設置する鞴座の基礎、製鉄炉の地下構造である床釣施設など、製鉄に関する各遺構が検出されており、高殿の様子を知ることができる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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