日本歴史地名大系 「保善院」の解説 保善院ほぜんいん 静岡県:熱海市泉村保善院[現在地名]熱海市泉千歳(ちとせ)川の南方に位置する。肥田山と号し、曹洞宗。本尊は聖観音。もとは宝善院と称した。古くは真言宗東明(とうみよう)寺(現廃寺)の末寺であったが、嘉吉元年(一四四一)に相模小田原城主大森氏頼が泉(いずみ)の豪族佐藤信頼などの支援を受け、安叟宗楞を招いて開山とし、曹洞宗に改めた。安叟は大森氏頼の伯父といわれ、最乗(さいじよう)寺(現神奈川県南足柄市)五世の舂屋宗能の弟子となっている。当寺は初め「ゆずり葉」にあったが、享徳二年(一四五三)に現在地に再建したと伝えられる(熱海市史)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by