信士信女(読み)しんじしんにょ

改訂新版 世界大百科事典 「信士信女」の意味・わかりやすい解説

信士・信女 (しんじしんにょ)

在俗男女仏教に帰依したもの。信士はサンスクリットupāsaka優婆塞(うばそく)),信女はupāsikā(優婆夷(うばい))の訳。入信のとき五戒を受け,戒名が与えられるが,その戒名の下に信士・信女の称号をつけ,篤信者であることをあらわす。戒名はまた仏式で葬られた者にも与えられるが,戒名号としては信士・信女号がもっとも一般的である。浄土宗の場合,とくに五重伝法を受けていない少壮の者に用いられる。
優婆塞・優婆夷
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android