優婆夷(読み)うばい

精選版 日本国語大辞典の解説

うばい【優婆夷】

〘名〙 (upâsikā の音訳) 仏語。三宝(さんぼう)に帰依し、五戒を受けた女子。漢訳して「近事女(ごんじにょ)」「清信女(しょうしんにょ)」ともいう。⇔優婆塞(うばそく)
※続日本紀‐天平三年(731)八月癸未「詔曰。比年随逐行基法師。優婆塞優婆夷等。如法修行者」 〔玄応音義‐二一〕

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世界大百科事典内の優婆夷の言及

【優婆塞・優婆夷】より

…優婆塞(サンスクリットupāsakaの音写。清信士・近事男などと漢訳される)は男性の在家信者,優婆夷(サンスクリットupāsikā,その俗語形uvāyiの音写。漢訳は清信女・近事女など)は女性の在家信者のこと。…

【信士・信女】より

…在俗の男女で仏教に帰依したもの。信士はサンスクリットのupāsaka(優婆塞(うばそく)),信女はupāsikā(優婆夷(うばい))の訳。入信のとき五戒を受け,戒名が与えられるが,その戒名の下に信士・信女の称号をつけ,篤信者であることをあらわす。…

【僧】より

…サンガは元来,集団,共同体の意味で,修行者の集り,教団を指すが,中国では転じて個々の修行者を僧とよぶにいたった(その複数形をあらわす僧侶もまた,日本では個人を指す語に転化した)。
[インド]
 教団の構成員は出家修行者たる比丘(びく),比丘尼(びくに)と在家信者たる優婆塞(うばそく),優婆夷(うばい)の4種で,合わせて四衆とよぶ。また,修行者のうち未成年者を沙弥(しやみ),沙弥尼といい,女性で入団1年未満のものを式叉摩那(しきしやまな)とよび,これらを別出して七衆ともいう。…

【布薩】より

…ウパバサタと呼ばれる儀式は,その内容は異なるが,仏教以前からインドで行われていたもので,仏教はそれを換骨奪胎して採り入れたものといわれる。なお,在家の仏教信者(優婆塞(うばそく),優婆夷(うばい))が毎月8日,14日,15日,23日,29日,30日の六斎日(ろくさいにち)に八斎戒(はつさいかい)を比丘から受け,それをその日だけ守ることを布薩と称することもある。【岩松 浅夫】。…

※「優婆夷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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