俵迎(読み)たわらむかえ

精選版 日本国語大辞典 「俵迎」の意味・読み・例文・類語

たわら‐むかえたはらむかへ【俵迎】

  1. 〘 名詞 〙 近世、奈良地方で、正月三が日に吉野村民売り歩いた大黒天などの福神を印刷した札。また、それを買い求め、縁起を祝った風習
    1. [初出の実例]「夜も明かたの元日にたはらむかへたはらむかへと売けるは板(はん)にをしたる大こくどのなり」(出典浮世草子世間胸算用(1692)四)

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