倒懸(読み)トウケン

デジタル大辞泉 「倒懸」の意味・読み・例文・類語

とう‐けん〔タウ‐〕【倒懸】

人の手足を縛ってさかさまにつるすこと。また、非常な苦しみのたとえ。
「―の難に遭えるなり」〈紅葉金色夜叉

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精選版 日本国語大辞典 「倒懸」の意味・読み・例文・類語

とう‐けんタウ‥【倒懸】

  1. 〘 名詞 〙 ( さかさまにかける意から ) 手足をしばって、さかさまにつるすこと。転じて、非常な困苦・苦痛のたとえ。
    1. [初出の実例]「信宿常羇泊、低迷即倒懸」(出典:菅家後集(903頃)叙意一百韻)
    2. [その他の文献]〔孟子‐公孫丑・上〕

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普及版 字通 「倒懸」の読み・字形・画数・意味

【倒懸】とう(たう)けん

逆さ吊り。苦痛にたとえる。〔孟子、公孫丑上〕今の時に當りて、乘の國仁を行はば、民の之れをぶこと、ほ倒懸を解くがごとくならん。~惟だ此の時を然りと爲す。

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