倫理綱領(読み)りんりこうりょう(その他表記)code of ethics

翻訳|code of ethics

図書館情報学用語辞典 第5版 「倫理綱領」の解説

倫理綱領

専門職団体が,専門職としての社会的責任,職業倫理を行動規範として成文化したもの.多くの専門職団体では倫理綱領を作成,公表している.医師は「ヒポクラテスの誓」以来の伝統を持ち,看護師にも「ナイチンゲール誓詞」がある.また,社会的影響力が強いマスコミも,出版新聞雑誌などの協会が各々倫理綱領を作成している.専門職を目指し,情報を扱う図書館においても,日本図書館協会の「図書館員の倫理綱領」やアメリカ図書館協会の「アメリカ図書館協会倫理綱領」,CILIPの「図書館情報専門職の倫理綱領」といった名称のものが作成されている.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「倫理綱領」の解説

倫理綱領

企業社員に倫理的法令遵守方針を与えるための綱領。社是社訓と混同されることが多い。その理由として、具体性に欠けた綱領であることや、企業の抱える利害関係のために、記載される範囲に偏りが生じていることが挙げられる。近年、企業のモラルハザード問題となり、倫理綱領の制度化が図られている。制度化には、具体的にどのような倫理問題に直面したときにどのような対処方法をとるべきか、を綱領に盛り込むことが課題となるといわれている。

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