偏気(読み)へんき

精選版 日本国語大辞典 「偏気」の意味・読み・例文・類語

へん‐き【偏気】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「気」は万物を育成する天地の精の意 ) かたよった気。中和を得ない気。
    1. [初出の実例]「二五の性理その精を受くるものは、是人なり。その物既に偏気(ヘンキ)に埋もれて」(出典仮名草子浮世物語(1665頃)四)
    2. [その他の文献]〔淮南子‐天文訓〕
  3. ( ━する ) 反感を抱いて反発すること。
    1. [初出の実例]「ワルイ ゼンチョシュワ キリシタンノ ヲシエヲ fẽqi(ヘンキ)スル」(出典:日葡辞書(1603‐04))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android