デジタル大辞泉 「性理」の意味・読み・例文・類語 せい‐り【性理】 1 人の本性と、天の支配する運命。しょうり。2 朱子学で、人間の本性または物の存在原理。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「性理」の意味・読み・例文・類語 せい‐り【性理】 〘 名詞 〙① 人の持って生まれた性命と、天のつかさどる理運。人性と天運。しょうり。[初出の実例]「天の命ずる所、二五(じご)の性理(セイリ)その精(くはしき)を受くるものは、是れ人なり」(出典:仮名草子・浮世物語(1665頃)四)② ( 人間の心のはたらきを性と情とに分け、情とそこから派生する欲に乱されないかぎり、本然の性は、人間があるべき理そのものと合致するという朱子学の立場から ) 朱子学で、人間の本性または存在原理。人間のあるべき道理。また、明治初期、西周は、西洋の心理学の対象である心理または心性と朱子学の性理とが一致した人間の本質をさしていった。[初出の実例]「昔吾先君子、夙耽二宋学一、研味二性理一。既而直泝二鄒魯之旨一」(出典:童子問(1707)序)「欧羅巴諸州の学は窮理格物にして、第一天文・性理を究め」(出典:和蘭通舶(1805)一)[その他の文献]〔西廂記‐張君瑞慶団雑劇第三折〕 しょう‐りシャウ‥【性理】 〘 名詞 〙① 人の持って生まれた性命と天のつかさどる理運。人性と天運。また、人生の原理。せいり。[初出の実例]「浩然の気はみだれて、天真独朗の性理(シャウリ)にまよひ」(出典:仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)六)② 朱子学で、情欲に乱されない人間本来の性をいう。人間のあるべき道理。→せいり(性理)。[初出の実例]「近思録と申書は、性理(シャウリ)のふかきむねをあつめたるものに候へば、初学の人さとりがたし」(出典:浮世草子・元祿大平記(1702)五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「性理」の読み・字形・画数・意味 【性理】せいり 性命と理気。〔性理大全、性理一、性命〕子曰く、天の賦するを命と爲し、物の受くるを性と爲す。~事物に見(あら)はるるを之れ理と謂ふ。理や性や命や、三未だ嘗(かつ)て異なるらず。字通「性」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報