性理(読み)セイリ

大辞林 第三版の解説

せいり【性理】

人の性命と天理。
(朱子学で)人間の存在原理。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

しょう‐り シャウ‥【性理】

〘名〙
① 人の持って生まれた性命と天のつかさどる理運。人性と天運。また、人生の原理。せいり。
※仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)六「浩然の気はみだれて、天真独朗の性理(シャウリ)にまよひ」
② 朱子学で、情欲に乱されない人間本来の性をいう。人間のあるべき道理。→せいり(性理)
浮世草子・元祿大平記(1702)五「近思録と申書は、性理(シャウリ)のふかきむねをあつめたるものに候へば、初学の人さとりがたし」

せい‐り【性理】

〘名〙
① 人の持って生まれた性命と、天のつかさどる理運。人性と天運。しょうり。
※仮名草子・浮世物語(1665頃)四「天の命ずる所、二五(じご)の性理(セイリ)その精(くはしき)を受くるものは、是れ人なり」
② (人間の心のはたらきを性と情とに分け、情とそこから派生する欲に乱されないかぎり、本然の性は、人間があるべき理そのものと合致するという朱子学の立場から) 朱子学で、人間の本性または存在原理。人間のあるべき道理。また、明治初期、西周は、西洋の心理学の対象である心理または心性と朱子学の性理とが一致した人間の本質をさしていった。
※童子問(1707)序「昔吾先君子、夙耽宋学、研味性理。既而直泝鄒魯之旨
※和蘭通舶(1805)一「欧羅巴諸州の学は窮理格物にして、第一天文・性理を究め」 〔西廂記‐張君瑞慶団雑劇第三折〕

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