健福寺(読み)けんぷくじ

日本歴史地名大系 「健福寺」の解説

健福寺
けんぷくじ

[現在地名]大和町大字川上字大願寺真手山

大願寺集落の北、山腹高所にある。真手山と号し、行基が開基と伝えられるが、少なくとも鎌倉初期には存在していたことは、銅鐘の銘に建久七年(一一九六)とあることからも確かめられる。真言宗御室派で現在の本尊千手観音であるが、これは寛永一一年(一六三四)再興後のことである。

当初、健福寺は現在地よりも北に二キロの高台、いま真手(石仏)が祀られている場所にあったといわれ、当時は伽藍が並んで真手千坊と称されたと伝え、本尊は十一面観音という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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