船や海洋構造物などの浮体が,風,波などの外力によって傾斜するとき,外力に抗して元にもどろうとする復原性能の良否は浮体の重心の垂直高さに依存する。この重心高さを調べるために行う試験を傾斜試験という。浮体の上で小重量物(重量w)を水平横方向にlだけ移動させたとき,浮体が微小角θ傾斜し,傾斜偶力w・l・cos θと浮体の復原力が等しくなり静的つり合いの状態になったとする。微小傾斜時の復原力は浮体の重量をW,重心(G)上のメタセンター(M)までの垂直距離をとすれば,W・・sinθで与えられるので,傾斜角θを計測すれば,=wl/(Wtanθ)によってが求められる。メタセンターの位置は浮体の水面下形状のみにより決まり,浮体の設計の際,種々の浮遊状態に対してあらかじめ計算されているので,浮遊状態がわかれば直ちにM点の位置は求められ,したがって,計測されたの値から,浮体の重心高さもわかる。
→復原力
執筆者:藤野 正隆
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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