アメリカの本格推理作家バン・ダインが1929年に発表した長編第四作。胸に矢を突き立てられて発見された死体。現場には、チェスの僧正(ビショップ)の駒(こま)が一つ。マザー・グースの童謡『誰(だれ)が駒鳥を殺したか』をなぞるように、その後次々に殺人が起こり、謎(なぞ)はいよいよ深まり、名探偵ファイロ・バンスが事件を追う。トリッキーな謎と、マザー・グースの歌、血なまぐさい殺人を撚(よ)り合わせた妖(あや)しい雰囲気の本格推理小説として、同じ作者の『グリーン家殺人事件』(1928)と並び、名が高い。
[梶 龍雄]
『『僧正殺人事件』(宇野利泰訳・中公文庫/井上勇訳・創元推理文庫/平井呈一訳・講談社文庫)』
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...