僧綱所(読み)ソウゴウショ

デジタル大辞泉 「僧綱所」の意味・読み・例文・類語

そうごう‐しょ〔ソウガウ‐〕【僧綱所】

僧綱が参集して執務する役所。初め、奈良時代薬師寺に設けられた。

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精選版 日本国語大辞典 「僧綱所」の意味・読み・例文・類語

そうごう‐しょソウガウ‥【僧綱所】

  1. 〘 名詞 〙 奈良平安時代、僧綱が参集して仏教行政に執務する役所。養老六年(七二二)薬師寺内に設けられたが、平安遷都後は東寺あるいは西寺内に置かれた。のち諸大寺に名称のみが伝えられた。綱所(こうしょ)
    1. [初出の実例]「大宝三年六月九日太政官処分、僧綱所可事者、遣下二玄蕃允属相論、若无者省録遣耳」(出典令集解(703)僧尼)

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世界大百科事典(旧版)内の僧綱所の言及

【僧綱】より

僧尼令によると,僧綱は治部(じぶ)省玄蕃(げんば)寮の統属下にあって,その職務は僧尼名籍と寺院資財の管理,〈法務の綱維〉とよばれる僧尼の統轄や教学の振興をおもな内容とした。僧綱の政務を行う場所である〈僧綱所〉は722年(養老6)薬師寺と定められたが,平安遷都の後は西寺(さいじ)へ移った。奈良時代の末ごろに,佐官に代わって威儀師,従儀師が置かれ,律師以上の僧綱員は6~7人であった。…

※「僧綱所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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