綱所(読み)こうしょ

精選版 日本国語大辞典 「綱所」の意味・読み・例文・類語

こう‐しょカウ‥【綱所】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ごうしょ」「こうじょ」とも )
  2. ( 「僧綱所(そうごうしょ)」の略 ) 僧綱僧正、僧都、律師などで構成された僧官)が出仕し、法務を執り行なった役所。僧尼の綱規をつかさどり、統領に任じ、受戒、試度などを行なった。奈良時代に薬師寺に置かれたが、平安遷都後は東寺、または西寺に置かれた。
    1. [初出の実例]「はじめに大僧都の位にをさめたまへる、綱所のきたることをいとひしかば、あらためて大和尚の名をさづけて戒院をしづかにしてすましめたり」(出典:観智院本三宝絵(984)下)
  3. 後世門跡大寺で、にまねて各寺の僧官が出仕し法務を執行した役所。また、そこに詰める威儀師・従儀師など。
    1. [初出の実例]「次引頭綱所(西権上座威儀師口巖、東権上座威儀師宣範)」(出典:東大寺続要録(1281‐1300頃)諸会篇本)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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