儀式・典礼(読み)ぎしきてんれい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「儀式・典礼」の意味・わかりやすい解説

儀式・典礼
ぎしきてんれい

平安初期、朝廷で行う祭事、朝儀、四季の行事などに関する形式と作法の次第を定めたものを儀式といい、その典拠となる先例すなわち故実を典礼という。中国の唐法の礼を基としてつくられたものが多い。

 7世紀以降、日本では儀式・典礼が重んぜられ、儀式書の編纂(へんさん)が行われた。『弘仁式(こうにんしき)』『弘仁儀式』『内裏(だいり)式』『貞観(じょうがん)儀式』『延喜(えんぎ)式』『延喜儀式』『新儀式』などの儀式書がつくられた。このうち現存のものは『内裏式』『貞観儀式』『延喜式』『新儀式』などである。これらの儀式・典礼は、平安時代貴族社会で非常に重んぜられ、彼ら公家(くげ)にとっては朝儀に参加し、その作法の先例を尊重し、正しく儀式次第を行うことが、公家としての資格にかかわるほどのことでもあった。平安時代初期には、藤原忠平(ただひら)の息子の実頼(さねより)、師輔(もろすけ)、師尹(もろただ)などは、それぞれその家の儀式・典礼の作法を重んずるあまり、小野宮(おののみや)、九条(くじょう)、小一条(こいちじょう)流と称する儀式・典礼に関する家の作法を確立した。こうして、のちには儀式・典礼を学ぶ「有職故実(ゆうそくこじつ)」の学が生まれてくる。

山中 裕]

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