先島諸島火番盛(読み)さきしましょとうひばんむい

国指定史跡ガイドの解説

さきしましょとうひばんむい【先島諸島火番盛】


沖縄県宮古島市、石垣市、宮古郡多良間村、八重山郡竹富町、八重山郡与那国町にある番所跡。沖縄県先島諸島(宮古諸島と八重山諸島)の13の島(2市2町1村)の18ヵ所に点在する遠見番所群の跡で、宮古島の島尻遠見、多良間島の八重山遠見、竹富島のクスクムイ、黒島(竹富町)のブズマリ、与那国島のダティグチディなどがある。2007年(平成19)に国の史跡に指定された。遠見番所は、江戸幕府の鎖国政策を背景に、異国船の監視のために1638年(寛永15)に長崎港に設置されたのに始まる。地理的に中国に最も近い位置にある先島諸島では、1644年(正保1)ごろに、琉球王国を付庸国としていた薩摩藩の要請によって、18ヵ所に遠見番所が設置された。のろしのための火を燃やして監視にあたったことから、先島諸島では火番盛と呼ばれる。火番盛では、中国への進貢船の航海状況や異国船の到来を監視し、のろしを上げて各地の火番盛伝いに番所などに通報し、琉球王府に知らせた。先島諸島火番盛は琉球列島の最西端に位置し、東シナ海に面しており、対外関係と鎖国体制の完成を示す遺跡として重要である。宮古島へは、羽田空港から直行便で約3時間。石垣島へは、羽田空港から直行便で約3時間半。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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