沖縄本島の西南西約500キロにある面積約29平方キロの島。日本最西端の碑が、島の岬に立つ。尖閣諸島の魚釣島まで約150キロ、台湾まで約110キロの国境に位置することから、2016年には陸上自衛隊の駐屯地が発足した。与那国町によると、人口は18年末現在で950世帯1716人。
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石垣島の西約一三〇キロに位置する面積二八・八四平方キロの高島。一島で与那国町を構成する。一般にユノン、ユノーンとよばれ、島民はドゥナンという。日本最西端の島で、約一一〇キロ西に台湾島があり、年に何度か気象条件のよいときには同島が見えるが、通常は晴れた日に東方に
正保国絵図に「
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沖縄県八重山列島の島で,西表(いりおもて)島の西方約70kmにあり,日本の最西端に位置する。西方約100kmには台湾があり,晴天時には望見できる。1島で沖縄県八重山郡与那国町をなし,人口1657(2010)。面積28.52km2,周囲29.54kmの東西に長い楕円状の島で,東に宇良部(うらぶ)岳(231m),西に久部良(くぶら)岳(195m)があり,山地の周縁には琉球石灰岩からなる段丘地形が形成されている。祖納(そない),久部良,比川の3集落があり,各地に湧泉があって,サトウキビ作や,田原(たばる)川流域では古くから稲作が行われているほか,近年は肉用牛の畜産も行われている。また近海の漁場に恵まれ,漁業も盛んである。第2次大戦直後には香港や台湾との密貿易の中継地点ともなっていた。世界最大のガとして知られるヨナグニサンのほか,在来馬ヨナグニウマなど学術上貴重な動植物も多い。また人頭税にまつわる伝説や史跡も残され,旧暦10月以後の最初の庚申(かのえさる)の日から25日間行われる冬祭が知られる。石垣市と海路4時間,空路30分である。
執筆者:町田 宗博
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
日本最西端の島で、沖縄県八重山列島(やえやまれっとう)に属する1島1町(与那国町)。面積28.84平方キロメートルで、最高点は宇良部(うらぶ)岳の231メートルで山地と台地からなる。農水産業が中心であるが、台湾と近接するため古来から貿易が盛んで、近年航路が開かれた。世界最大級のガといわれるヨナグニサンが生息する。石垣島から空便・船便がある。人口1567(2009)。
[目崎茂和]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…1人当りの租税負担額に応じた反布を織らせるためにきびしい監督体制が設定されていたが,そのとき生産された布が今に伝わる〈宮古上布〉〈八重山上布〉である。過酷な税制度であったため各地に悲劇的なエピソードが伝わっているが,中でも宮古の〈人頭税石〉,与那国(よなぐに)島の〈久部良割(くぶらばり)〉は有名である。前者はその石の高さになると人頭税が課されたと伝え,後者は税負担に耐えかねて島中の妊婦に割れ目をとばせ人口調節を行ったと伝える。…
※「与那国島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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