兎類(読み)ウサギるい

最新 地学事典 「兎類」の解説

ウサギるい
兎類

学◆Lagomorpha 英◆lagomorphs

兎目(兎形とけい目)に属する哺乳類。ウサギ・ナキウサギの仲間のこと。植物食の中~小型哺乳類で,鑿のみ状の切歯を上・下顎にもっているが,齧げつ歯類と異なり,切歯のエナメル質は舌側面にも存在し,上顎切歯が片側に2対ある。犬歯はなく,切歯と臼歯の間に歯の生えていない部分(歯隙)がある。臼歯は,上・下顎の片側に各5~6本あり,形態は稜柱状で歯冠が高く,歯根を失って終生成長するものが多い。臼歯の咬合面には横方向(頰舌方向)の稜と溝があり,顎を横方向に動かして食物をかみ砕く。兎目は,古第三紀初頭に出現し,漸新世以降,ナキウサギ科(Ochotonidae)・ウサギ科(Leporidae)に分化して現在に至る。前者は,小型で耳介や後肢が短く,モルモットのような姿をしている。中新世に優勢であるが,鮮新世以降は著しく衰退し,現在は1属のみ。北海道の高山に生息するエゾナキウサギ遺存種として有名。後者は普通のウサギで,漸新世と鮮新世以降に優勢。現在は11属。ウサギ類は,齧歯類との類似性から,齧歯目の1グループとされ,重歯亜目(Duplicidentata)と呼ばれ,また顆節目に近縁とされたこともあった。最近では,かつて最古のウサギ類とされたモンゴルの暁新統産のユーリミルス(Eurymylus)がアナガレ目に分類され,兎目は齧歯目とともにアナガレ目に由来するとされている。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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